top of page
検索

一枚の茶葉から一杯の抹茶ラテへ:抹茶ができるまでの丁寧な物語

抹茶がなぜこれほど特別なのか、考えたことはありますか?

その物語は、日本の茶畑から始まります。何世紀にもわたる伝統と、驚くほど繊細な栽培技術によって、ただの茶葉は鮮やかな緑の粉へと姿を変えていきます。



光を遮るという魔法


抹茶づくりの物語は、収穫の約3〜6週間前から始まります。例年3月下旬から4月初旬にかけて、茶畑では特別な工程が行われます。

農家は茶の木を覆い、徐々に日光を遮ります。

この「被覆(ひふく)」と呼ばれる工程こそが、抹茶特有の鮮やかな緑色と、奥行きのある旨みを生み出す秘密です。



なぜ、わざわざ光を遮るのでしょうか。

直射日光を遮られた茶葉は、わずかな光を効率よく取り込もうとして葉緑素(クロロフィル)を増やします。これが、あのネオンのように美しい緑色の理由です。

同時に、旨み成分である「L-テアニン」も増加します。このアミノ酸こそが、抹茶のまろやかで奥深い甘みを生み出しているのです。


💡 豆知識

かつては藁(わら)や葦簀(よしず)で覆っていましたが、現在では黒い遮光シートが使われることが一般的です。方法は変わっても、本質は変わりません。ゆっくりと光を減らし、味と色を引き出す——それが抹茶づくりの基本です。




一番茶という特別な瞬間


本当に上質な抹茶は「一番茶」から作られます。

一番茶とは、その年最初の収穫のこと。多くの地域では4月下旬から5月上旬にかけて摘み取られます。

冬の間、茶の木は静かに休みながら根に栄養を蓄えています。そして春、新芽が芽吹くと同時に、その栄養が一気に若葉へと注ぎ込まれます。

その結果、最も栄養価が高く、味わい豊かな茶葉が生まれるのです。



茶葉は年に何度も収穫できますが、二番茶・三番茶になるにつれ、栄養の蓄積期間は短くなります。一番茶のためには約半年かけて準備をしますが、二番茶はわずか数週間しか準備期間がありません。

この“時間の差”が、味の差となって現れます。


最高品質(セレモニアルグレード)の抹茶が必ず一番茶から作られるのは、決してマーケティングではありません。味わえばわかる、本質的な品質の違いなのです。



摘み取りの技術


収穫の日にも、抹茶ならではの基準があります。


煎茶が「一芯二葉」で摘まれるのに対し、抹茶用の茶葉は「一芯四〜五葉」と、やや大きく育った状態で摘まれます。


これは意外に思えるかもしれませんが、理由があります。大きく平らな葉のほうが、その後の蒸しや葉脈除去(除梗・除脈)工程に適しているのです。


現代の機械摘み

現在、日常用の抹茶は2人1組で扱う専用の手持ち機械によって収穫されることが一般的です。茶の表面を一定の高さで刈り取り、最も栄養価の高い新芽のみを均一に収穫します。



手摘み(手摘み)

最高級品では、今もなお手摘みが行われます。熟練の職人が一本一本丁寧に選び抜きます。

収穫後、茶葉はすぐに加工工程へと進みます。時間との勝負です。










葉から碾茶(てんちゃ)へ


蒸し

収穫後数時間以内に、約20秒間蒸します。これにより酸化を止め、鮮やかな緑色を保ちます。


乾燥

専用の炉でゆっくりと乾燥させます。揉まずに乾燥させるのが特徴です。


選別と除梗

乾燥後、茎や葉脈を丁寧に取り除きます。残った純粋な葉肉部分が「碾茶」です。


石臼挽き

最後の工程は石臼挽き。

大きな御影石の石臼がゆっくりと回転し、碾茶をきめ細かな粉へと挽いていきます。30gを挽くのに1時間以上かかることもあります。

ゆっくり挽くのは、熱による風味劣化を防ぐため。この時間こそが、抹茶の繊細さを守っています。

挽き上がった抹茶はすぐに真空包装され、冷蔵保存されます。




なぜ抹茶は特別なのか


抹茶が他の茶と一線を画す理由は明確です。

  • 🌿 被覆栽培が必須であること

  • 🌸 一番茶のみを使用すること

  • ⏳ 収穫後すぐの加工が求められること

  • 🎯 すべての工程に精密さが必要なこと

この徹底した工程が、抹茶を単なる飲み物以上の存在にしています。

それは、何百年もの伝統と、何か月もの栽培、そして何時間もの加工の積み重ね。

一杯の中に、時間が凝縮されています。





私たちの畑から、あなたの一杯へ


この旅路を知ったあとに飲む抹茶は、少し違って感じられるかもしれません。

Chotto Matchaでは、こうした伝統と丁寧さを大切にしています。育てられ、摘まれ、加工されるすべての工程に敬意を込めて。

抹茶は、ただのドリンクではありません。それは、時間と手間、そして想いが重なった一杯です。

そしてその物語は、あなたのカップの中で完成します。



🍵

 
 
 

コメント


bottom of page